衝撃的な事実が飛び込んできましたね。
なんと「歯科医師は5人に1人が、歯科技工士の3人に1人がワーキングプア」という
話です。これはちょっと洒落になりませんよね。
こうした状況になった原因としては
○ 歯科医師が多すぎること
○ 保険の点数が低いこと
などがあります。
○ 歯科医師が多すぎること
に関しては開業率の高い歯科医の場合、いたるところに歯科医院が乱立した結果、
現在ではコンビニよりも歯科医院のほうが多くなってしまい患者の取り合いになって
しまっているということがいえます。
ただでさえ、供給過多でお客を奪い合っている状況でさらに歯科医院が増えても
儲かるわけがなく、開業時にこしらえた借金を返すために休みなく深夜まで働か
ないといけない状況になっているといいます。
たしか聞いた話だと3年で5000万円の借金を返さなければ歯科医院はつぶれる
と聞いたことがあります。
次に
○ 保険の点数が低いこと
についてですが他の医療分野にくらべて政府は歯科医療を軽視しているのか、
20年間も保険点数の引き上げが行われていないことがあります。
このためこの20年間に上昇した物価や人件費に対して、歯科診療報酬のバランス
が取れておらず、それが歯科医院の経営を圧迫している原因になっています。
また、私達患者に関係することでいえば歯科技術の進歩によって虫歯や歯周病に
対する新しい治療も生まれているのですが保険のきく範囲が狭いまま変化しない
ため保険外で経済的に負担がかかるとして有効な治療が受けられないということ
があります。
歯科医は患者の治療のため新しい技術を使いたいがそうすると保険から外れて
しまうため負担がかかってしまう、そこで既存の技術とうまく組み合わせて何とか
保険の適応範囲ギリギリで治療すると、保険を不正請求したとして断罪されて
しまうというケースがあるのです。
歯科大学が飽和状態にあるにも関わらず、次々と歯科医を生み出していることも
歯科業界のワーキングプア化に拍車をかけているのは間違いないことですが、
それ以上に臨床の実態に即して保険を導入するなどの措置をとらない政府に
不満が集まっています。
歯科の診療報酬について適切な診療を確保するための評価が行われるべきと
いうのが歯科業界の叫びでもあるのです。